「第一は会員の満足度向上」
今年1月からホンダユーテックの社長に就任した久野孝之氏。着任して間もない6日開催の初荷AAの日には、業界マスコミとの懇談の場が設けられ、今後の抱負などについて語った。
Q.中古車業界全体についての感想は 「中古車はオークションや小売り、ネット媒体など多種多様な領域で多くの企業が参入しており、新車業界とはやはり違う。こうした多様性に奥深さや面白み、また、難しさを感じている」
Q.ホンダAAが今後注力していくことは 「会員あってのオークションなので、第一に掲げるべきものは会員の満足度向上。これからも良質な車両をホンダディーラーから集めることに一層、磨きを掛けると同時に、満足いただける台数を提供していきたい。そのためにも、系列販売会社との関係性構築や利便性向上を図っていく。また、バイヤーの買いやすさという点においては、システムが重要になってくるので、その刷新は定期的に実施していく」
Q.ホンダユーテックという会社については 「ホンダユーテックはその前身を含めると50年以上の歴史がある会社。社員は中古車の領域で長年経験されてきたプロ集団であり、そこを担ってきたという自負を感じながら働いていただいている。そう感じた」
Q.今後どういう会社にしていきたいか 「新車から中古車、最終的にリサイクルされるまでの車の生涯を考えると、中古車の使用期間は非常に長い。その中古車をどう取り扱い、お客様にどの様な価値を提供し、どういったビジネスをしていくのかは、ホンダグループの中でも重要な位置付けになっているので、我々の役割もますます大きくなってくる。メインのオークション事業と直販事業だけではなく、色々な役割を担っていけるようにならないといけないし、そうできるよう力を付けていきたい」
Q.自身のこれまでの経験を中古車ビジネスでどう活かせると思うか 「デジタル系の業務に携わったことが長く、システムやITデータを活かして、新たな付加価値や効率化を上げることを企画・実践していくような経験も重ねてきた。一物一価の中古車であるが、ビジネスとしてやはりデータは非常に重要な武器。そこを上手く活かしていきたい。 また、ホンダセールスオペレーションジャパンへの出向の前は、オートテラスブランドからUーSelectブランドへの切り替えも携わったので、その辺りの経験も活かせればと思う」
<略歴>1991年に本田技研工業入社、2021年にホンダセールスオペレーションジャパンに出向し、2023年に代表取締役社長就任。今年1月から現職。1967年5月生まれ。
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