【利用しやすい会場へ】
10月からミライブ埼玉の会場長に就任した関口氏。ミライブへの入社以前から出品車の検査業務に携わり、入社後も、検査課の立ち上げに取り組むなど、これまで検査畑を中心に現場の最前線を歩んできた。
「車両検査はオークション会場の看板。出品を増やすのも減らすのも検査が深く関係しており、会員が利用しやすい会場をつくるには、検査がかなりウェイトを占めると思っています」と話す関口会場長。
いい加減な検査ではバイヤーの不信を招き、結果的に応札は弱くなり、出品店も出さなくなる。逆に、検査がしっかりしていれば安心して落札でき、応札も強くなることから出品店は出したくなる。「そうしたスパイラルの重要な役割を果たしているのが検査であって、現場の検査員には『各自の日々の検査によって、出品が増える、増えないに影響する』と話しています」。
新会場長がめざしていくミライブ埼玉の姿は『利用しやすい会場』。それを具現化していくため、就任直後の朝礼では全スタッフにこのような話をしたという。
「最初に伝えたのは、AA会場はサービス業であって、お客様にどれだけ満足してもらい、喜んでいただけるかを主軸として、日々の仕事に取り組んで欲しい、ということでした。一人ひとりの業務がお客様の満足に左右されるので、その意識を持って取り組んでいこう、ということですね。それに加えて、社内のチームワーク。部署ごとの垣根を越えて、全員で同じ目標に向かって達成していこうと話しました」と、個々の日頃からの意識付け、そしてスタッフが一つのチームとなることが重要と考える。
そんな関口氏を会場長に任命した伊藤文彦社長は「検査だけでなく、場内管理を含めて能力が長けているのはもちろんですが、決めたのは人柄。キメ細かな配慮ができ、埼玉会場を牽引していくのに相応しい人物」ということから自信を持って会場長に据えた。
改めて関口氏は「会場長に就いてみて、喜びよりは不安の方が大きかったのが本当のところです。自分にはほど遠いものだと思っていましたから。これまで検査一筋でやってきて、現場ばかりで外を見てこなかったので、これから頑張って勉強していきますよ」と決意を新たにする。インタビューの随所に誠実な人柄と芯の強さが感じられた。
埼玉県本庄市出身。1983年11月生まれの41歳。
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