昨年10月の人事異動において、地元出身の若林秀樹氏が5年振りに岡山会場へ戻ってきた。以前から、穏やかな人柄で会員に広く親しまれており、カムバックを心待ちにしていた会員も多い。
これまでの歩みは 「岡山会場の地元出身で、旧会場の立ち上げから20年近く勤務した。その後、名古屋会場の車両課へ転勤し、出品車の検査業務を務めた。最終的には資格制度1級の上のインストラクターとなり、検査員の教育や規約の改定などに取り組んできた」
新コーナーの開設にも携わる 「名古屋会場では、通常の検査業務のほか、BP登録店コーナーやOBDコーナーの開設に注力した。先日スタートした下回り画像の準備にも関わり、良い経験ができたと思っている」
岡山会場に戻ってみて 「これまで、この会場はとにかく検査に力を入れていたが、さらに磨きが掛かっていると感じた。私が戻ってからも、エンジンの異音や判定の難しい修復跡、細かい見落としなどがあれば徹底的に全員で共有し、レベルアップを図っている。また、ローカル会場ながらも小売り、輸出向けなど出品車構成の幅が広く、大規模会場と遜色のない応札価格が入るのは変わっていない」
4月に360度内装画像を導入した 「ディーラー、およびプレミアムコーナーから始めた。稼働時期とコロナがちょうど重なってしまったが、オークションが回復してきた5月以降は、落札店から「買いやすい」と好評だ。出品店からは「応札が早く入るようになった」と聞いている」
対象コーナーの拡充は 「拡げていきたいと考えている。今のところ、一般、30MAX、軽四などが候補だ。稼働は秋頃をめざしている。多くの会員に岡山の車は綺麗だと知ってもらいたい」
特色のディーラー出品について 「地元を中心に、かなりのディーラーに利用して頂いている。先頃は岡山会場の隣に国産メーカーの中古車商品化工場がオープンし、そこからの出品も数十台規模になった」
ホワイトコーナーに注力している 「会場の応札保証価格を高めに設定している。その成果もあって出品しやすくなり、商品価値の高い車がかなり増えた。そのため、直近の5月は応札保証台数よりも会員の落札が上回り、6割まで上昇した」
今後について 「コロナの影響でイベントを抑えていたので充実させていく。その大きなきっかけが、7月11日の「開場24周年記念」だ。全コーナーを流札時出品料1000円とし、前週4日からの出品落札台数賞を5台から用意する。また、ホワイトの保証価格も地域最高値にして盛り上げたい。これまで同様、地域に密着した小回りの利く運営で、利用してもらえる会員を1社でも増やしていきたいと考えている」
プロフィール 昭和49 年2月生まれの46 歳。岡山県赤磐市出身。知り合いの小売店からUSS岡山の開設を知らされて興味を持ち、平成8年1月入社。趣味はランニング。ストイックに健康維持に努めている
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