日本中古車輸出業協同組合(JUMVEA)は5月28 日、都内のドームホテルで「第28期通常総会」を開催した。 開会にあたり、佐藤理事長は「中古車輸出は過去最高を記録した昨年を上回るペースで推移しており、おそらく今年も記録更新となるだろう。日本の中古車は世界中で求められており、右肩上がりの成長を続けている。海外からの強い需要は増えることはあっても減ることはなく、今後も安定して伸びていくと確信している。 一方、輸出事業者の最大の懸案事項だった放射能検査については、当組合が長年に渡って港運事業者などに検査の不要を訴え、政府も事実上の検査廃止要請を表明したにも関わらず、この不条理が未だにまかり通っている。さらに、7月1日からは東京電力が検査費用の賠償を止めると通達してきた。このままでは輸出事業者に大きな負担が掛かる。早急に組合員が一致協力して声を上げ、この問題を解決していきたい」と挨拶した。 総会では、第1号議案から6号議案まですべて滞りなく承認。今年度の事業活動については、オーストラリア市場の開拓に向けて継続的に取り組むほか、現地消費者との健全な取引のためにJUMVEA組合員からの購入を訴求。ケニア、ウガンダ、タンザニア、ジャマイカ、モザンビーク等の大使館とも連携していく方針。 また当日は、来賓も数多く出席した。代表として、片山さつき参議院議員をはじめ、経済産業省製造産業局自動車課の是安俊宏課長補佐、全国中小企業団体中央会労働政策部の渡辺隆一部長が祝辞を述べた。写真・「今年も記録更新の年になるだろう」と佐藤理事長