オークネット(藤崎慎一郎代表取締役社長CEO)は6月27日、「創業40周年記念イベント」を港区の明治記念館で開催した。取引先や関係者など536名を招いて盛大に行われた 1985年の創業から今年の6月末で40周年を迎えたことを記念して開かれた当日のイベントは、『循環する未来を共に創る COCRE』をサブタイトルに掲げ、講演会やパネルディスカッションなどの第1部、その後の記念パーティーという2部構成で実施された。 第1部では、藤崎社長CEOの基調講演として、父であり創業者の故・藤崎眞孝氏の中古車TVAAの立ち上げから各種事業の展開、そして現在の取り組みに至るまで、オークネット社のこれまでの挑戦の歴史と進化をはじめ、未来に向けた今後の展開などについて紹介した。 その後、東京大学大学院経済学研究科教授の小島武仁氏による「マーケットデザインで社会を変える」をテーマにした講演に続き、日本サッカー協会キャプテンの川淵三郎氏を招いた特別ゲスト講演が行われた。さらに、会場内では40年の歴史を彩った展示ブースが設置されたほか、パネルディスカッションが行われるなど、充実したイベントプログラムが用意された。 続く第2部のパーティの冒頭には藤崎清孝会長が挨拶に立ち「中古車AAの立ち上げ当時は、実車を見ないで買うのは非常識だと言われかねない時代で、様々な困難を乗り越え事業化し、その仕組みを使って各事業も成長できた。当社には『本物主義』という経営理念があり、これを創業から受け継いできたが、少しでも各分野での流通効率化に役立てれば幸い。また、当社が展開するリユース商品の普及は環境問題改善の一助になっていると思う。今後も皆様のビジネス、そして社会の役に立つよう、新規事業にも挑戦していきたい」と挨拶し、その後に鏡開きをして開宴した。 なお、祝宴の最後には藤崎社長CEOが登壇し、「皆様の支えがあったからこそこの節目を迎えられた。創業者メンバーの多くがまだ現役だった10年前の30周年からは世代交代が進み、新しい世代の社員たちが会社の中核を担うようになった。そして、会社のDNAを受け継ぎ、社員が誇りを持てる会社になった。当社の理念は『お客様を第一に考えること』であり、BtoBのマッチングビジネスにおいては信頼が不可欠。会社の伝統と信頼を大切にし、100年企業をめざしていく」とビジョンを語り、改めて出席者に感謝を伝えた。