ユー・エス・エス（ＵＳＳ、安藤之弘会長兼ＣＥＯ）は９月18日、名古屋会場で「38周年記念ＡＡ」を盛大に開催した。

　同社は1982年、愛知県東海市名和町座頭ヶ峰において、グループ初の現車会場であるＵＳＳ名古屋をオープン。第１回目のＡＡには255台の出品車が集まり、オークション業界で最大のシェアを誇る現在の礎を築いた。

　今回のイベントはその38周年を記念したもので、年間２大オークションとして恒例となっている。セリスタート前には、瀬田大社長兼ＣＯＯが「会員の協力で38周年を迎えられたことに感謝。38年前は手ゼリの引き回しでオークションをやっていた。現在は自動車の構造も変わり、通信機器も飛躍的に発展しているが、先代達の想いを受け継いでより良いセリ環境をつくっていきたい」と挨拶した。

　今回、ＵＳＳ名古屋では、半年以上取引のない会員も対象に営業活動を展開。この結果、今年度で最多となる2147社から出品を集めた。さらに、出品内容についてもフレッシュな車が多く、全体の８割に迫る8562台が新規に搬入された。この台数は、８月に開催した２大イベントの「ファーストタワー＆メインタワーオープン７周年記念ＡＡ」を大幅に上回った。

　また、今回は「ディーラー」および「軽ディーラー」コーナーを特設し、オークション市場で不足する下取り・買取り車の集荷を強化。こうした、バイヤーの旺盛な仕入れに応えた結果、7020台が成約し、成約率64.1％を記録、単価123万8000円の好実績となった。


写真上・「より良いセリ環境をつくっていく」と挨拶する瀬田社長兼ＣＯＯ
写真下・大谷浩会場長が保管していた第１回ＡＡの出品リスト