ベイオーク(塩原淳平社長)は、2月6日に開催した「開場35周年大記念AA」で出品3104台を集め、成約率78.9%を記録するなど活発な商いを展開した。 近畿地区における“第一出品会場”としての特色を遺憾なく発揮した格好だ。当日の出品全体のうち、新規に搬入された車両は2749台に上り、88.6%のシェアを占めた。なかでも3ヶ月以内に出品歴のない「新鮮組」は711台を集め、成約率は89.6%と好調。また、小売り市場で人気の高い軽自動車は2ブロック合計で926台となり、成約率は73.6%の高水準となった。 セリ前のセレモニーでは森好二郎会場長が謝辞を述べ、「1978年に手競りで第1回目のオークションを開始。その後も84年にPOSシステム、98年に完全映像オークション、そして05年4月には株式化を果たすなど利便性の向上に努めてきた。その結果、累計出品308万9835台を頂き、35周年を迎えることができた。今後も会員の商売に必要な会場づくりに邁進していきたい」と挨拶した。なお、その他の実績は成約2448台、単価52万5000円。 ベイオークが好成約に沸いている。今年に入り、1月は9日が72.4%、16日は71.0%、23日75.9%、30日76.3%と毎開催で7割以上を確保し、月間平均では73.9%を記録。 同AAでは「買取り車や下取り車などを初めてオークションに出品する際に、多くの会員から選んで貰える会場として認知。こうした新鮮な車両が好成約を呼び込む好循環にある」と分析している。 実際、こうした特色が出品側の安心感につながり、相場以下からの積極的な売り切りを後押ししている面も。ベイオークでは「今後も良質車の集荷に注力するとともに、新鮮組は全体の25%、軽四は30%の構成を目標とし、期待に応えられるバランスの良い運営を心掛けたい」としている。