「“最前線”でお客様第一主義を実行」
ベイオーク(塩原淳平社長)が“NEWベイオーク”宣言した。同社はこのほど、株式化10周年の2015年をゴールとする長期ビジョンを策定。実現に向けて組織の大改革を行い、オークション事業のトップを明確にする会場長制を初めて導入した。その初代会場長に抜擢されたのが森好二郎氏だ。 実質的な初仕事となった6月8日の大記念AAでは、セリ前に会場長として登壇。ポス席を埋めた会員へ「ベイオークの基本理念に立ち返り、『お客様第一主義』を全社員で徹底する。会員の立場に立った『想い』を持って行動し、本当に必要とされる会場づくりに精進していく」とあいさつした。 森氏は39歳という若手。全国を見回しても最年少クラスだが、これまでも経営戦略部次長として数々の企画を立案し、ベイオークを裏方から支えてきた。起用した塩原社長によれば、「全社員のなかでもっとも誠実。基本理念を社内外で徹底させるために、これほどの人材はいない。今まで培ってきた経験を思う存分活かして欲しい」と太鼓判を押す。 今回、森氏は会場長就任にあたって、「まずはサービスというものを見直したい。一口に会員といっても小売り、輸出、整備など業種は多様で、それぞれから求められるサービスは異なる。宣言にも盛り込んでいるが、会員の声を良く聴き、現状にプラスワンの心を持った真のサービスを提供していきたい。加えて、接客業としての基本であるあいさつ、返事、掃除のレベルを日本一まで高めていく」と、抱負を語る。 森会場長は、事務局とロビーを隔てるカウンター越しの一番手前に自分の席を配置した。普通、会場のトップといえば一番奥の席が当たり前だが、森氏は正面玄関から入って最初に見える“最前線”で会員と向き合い、自ら率先して「お客様第一主義」を実行していく考え。同時に、全社員には自分の背中を見せることで模範となる覚悟だ。 穏和な人柄で多くの会員からも好かれる。時折、その柔らかな雰囲気の中に冴え渡るセンスと強固な意志が覗く。新生ベイオークの未来は、まさに森氏とともにある。
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