ザ・業界人
     
第61回
北川 智也氏
SBI Africa 株式会社 代表取締役

























 SBIホールディングス株式会社(SBIHD、北尾吉孝社長)は、このほど新興国向けに中古車輸出を行なうSBI Africa株式会社(北川智也社長)を設立した。
 アフリカの人口は、30年後に倍増すると予想されており、急激な経済成長に伴って、自動車の利用率も年々増加している。そんな有望な市場へ今回、新規参入を果たした同社の北川社長に話を聞いた。

設立の目的は
「SBIは金融グループだが、当社は輸出事業者として設立した。自社で中古車を在庫保有し、実際に輸出していく。そうした過程のなかで、現地の金融機関やパートナーなどと連携し、オートローン、国際送金や決済、マイクロファイナンスやベンチャーキャピタル投資など、得意なノウハウを活かしたサービスを展開していきたい。将来的には、仕向国に現地法人を設立し、金融サービスに参入していく。現地の金融機関やノンバンクへの出資も当然、視野に入れている」

企業規模は
「当社は8月1日に設立したばかりだ。来年度以降、人員を拡大していこうと思っている」

具体的には
「中古車輸出事業のほかに、現地で金融サービスを提供するとなると、国内海外合わせて100名程度は必要だと考えている。中途採用は大歓迎で、当面は輸出業界の経験者が欲しい。海外営業に対しては、業界平均を超える報酬を出したい」

SBIオートサポートとも連携
「親会社のSBIHDと株式会社ジェイ・エー・エー(安藤之弘社長)の合弁によるSBIオートサポート株式会社は、中古車事業に豊富な知見を有しており、当社と連携しながら事業を進めたい。その他グループ会社の知見も借りながら、輸出と金融事業との両輪でやっていく」

注目する国は
「まずはアフリカが中心になるだろう。その中では、所得水準も比較的高く、金融との相性が良いケニアのほか、南アフリカを経由した仕向地に注目している。金融機能を自社で持ったうえで輸出と絡めていけば、相当な差別化になると考えている。例えば、輸出での利益を最小限に抑え、価格に反映させることで競争力を高め、金融で収益を確保していくというやり方も考えられる」

事業展開の青写真は
「当面は同業他社や、日本からの輸出プラットフォームを持つ企業などとは提携していく。さらに、ある程度の規模以上の輸出企業、および国内小売り企業のM&Aも視野に入れている。実際の販売においては、リアルだけでなくシステムにも力を入れ、SBIが持つネットマーケティングの手法を存分に採り入れていく。現地の有望スタートアップなどとの提携も積極的に進め、中古車輸出の新しい形を作っていきたい」

当面の目標は
「5年後には、年間10万台の輸出を目標に据えている。SBIグループの基本理念でもある『正しい倫理的価値観を持つ』企業づくりをめざし、貿易および金融サービスの提供を通じて、各国の就業率と生活レベルの向上に努めていきたい」



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