日産プラザソル株式会社(NPS、甲斐慎一社長)の運営する「NPS入札会」が好調に推移。深刻な良質車不足のなかで、バイヤーニーズに応えた車両を提供し、成約率94%と活発な取引を展開している。 この入札会は、日産フィナンシャルサービスのリースアップ車や残価設定型クレジットのアップ車、日産レンタカーのレンタアップ車が出品の中心。中古車市場に初めて出てくる新鮮な車両が仕入れられるとあって、入札が集中している。 さらに、新規入会も右肩上がりで増加。この背景には保証人が不要で、入会金および年会費が無料という、参加しやすさもあるようだ。 現在、NPS入札会は北海道から九州まで計6会場(苫小牧、仙台、栃木、東京、大阪、福岡)を展開しており、毎週月曜日と火曜日に開催。会員は専用HPで車両情報や画像を検索し、ウェブから入札する。開催期間中は下見も可能で来場特典を設けている。 なお、直近の23年度実績では成約率が94%に上り、成約単価は72万4000円。出品は1万6000台で、そのうちの96%を日産車が占めている。 同社では「社内でリース期間中の車両管理事業を展開しており、定期点検の入庫促進活動や、事故削減に向けた安全運転啓蒙活動等を実施。これにより、しっかりメンテナンスされた良質な中古車が入庫されてくる。これが一番の強み」と話す。 一方、こうした良質車は、入札会だけでなく「NPS共有在庫」でも仕入れが可能だ。入庫車の中からとくに高品質な車両を選び、商品化まで施した状態で常時50台以上を掲載している。会員は電話1本で仕入れられるほか、価格非表示機能もあって商談でそのまま活用できるため、小売り店の活用が多いという。 中古車業界では、新車の供給は以前よりも進んでいるが、下取り車などの新鮮なタマはまだまだ少ない。こうした厳しい環境の中で、NPSの存在がさらに際立っている格好だ。 なお、問い合わせは日産プラザソル株式会社、電話043-388-4181まで。写真・全国6会場で毎週月曜日と火曜日に開催