これだな事故車や故障車を移動させるJAF(日本自動車連盟)の無料ロードサービスを不正利用し、商品の中古車の運搬を繰り返したとして、JAFが大阪府内の中古車販売業者らに計約4800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は業者らに計約2800万円の支払いを命じた。判決は25日付。
判決によると、中古車販売業を営む男性2人と、販売会社の経営者と従業員の計4人は、走行できなくなった車を15キロまでは無料で修理工場などに 牽引けんいん するサービスを悪用。4人はいずれもJAFの会員で、2012〜18年で多い者は計816回、少ない者でも計342回の出動を要請し、商品の中古車をオークション会場や車検場などに牽引させていた。 横田昌紀裁判長は判決で、業者らは故障を装って利用しており、不法行為にあたると認定した。その上で、有料で利用した場合の料金を損害額としたが、出動要請回数が50回を超えている場合はJAF側も不自然な利用と判断すべきだったと指摘。対策を怠った過失があったとして、損害額の3〜5割を相殺した。
JAFは「不正利用が認定されたことは評価している」としている。 |