ヤナセ(西山俊太郎社長)は、6月20日開催の取締役会において、伊藤忠商事と日本土地建物の協力を得て、40億円の新株発行を行うと発表した。 8月1日に臨時株主総会を開催し新株発行を決議、伊藤忠商事より30億円、日本土地建物より10億円を調達する予定。 ヤナセは、2006年3月の中間決算において、会計制度の変更により「土地再評価差額金」70億円が負債の部に計上した結果、自己資本の70億円が毀損した。 事業収益の拡大努力と遊休不動産の売却などで、その半分をすでに補てんしたが、経営を安定化するには、自己資本の早期回復が必要と判断した。 新株発行により、伊藤忠商事の出資比率は12.92%から22.04%に、日本土地建物は12.92%から14.69%に上昇する。 調達資金は、メルセデス・ベンツ日本との合意に基づく、新CI基準による店舗改装・改築工事等の設備投資資金に充当する。なお、この新株発行に際して、伊藤忠商事より、社外取締役2名の招聘を予定している。